マイクロドローンを購入しようと色々調べていると、「JST PH 1.25」や「JST PH 2.0」などの言葉を目にするかと思います。
これはバッテリーに接続するコネクターの種類で、接続するバッテリーももちろんこれに合わせる必要があります。
もっと大きいドローンになると、「XT30」や「XT60」などになるのですが、もう何が必要で何が必要じゃないのか初心者はわからなくなるんですよね。
私も最初はわけがわからなかったのですが、今となってはなんのことはなく、3種類だけ覚えれば済む話でしたよ。
目次
セルの数でコネクターが変わる
自作ドローンや正規品に問わず、現在レースやフリースタイルで流通しているドローンは「マイクロドローン」「3インチ」「5インチ」が主になります。
もちろんもっと大きい「7インチ」なんかもありますが、ちょっと大き過ぎるので一般的には5インチくらまでが多いと思います。
画像には10機のドローンが写っていますが、この10機のドローンをコネクター別に分けるとはたった3種類しかありません。
・3インチと80HD:XT30
・5インチ:XT60
具体的にはこのようになります。
1セルのタイニーフープはHVが主流なので「JST PH 2.0」を使おう!
室内レース用ドローンで現在爆発的人気の「タイニーフープ」。
こちらのバッテリーコネクターは「JST PH 2.0」が主流なります。
出始め・・・というかHV(ハイボルテージ)バッテリーが主流になるまではもっとコンパクトな「JST PH 1.25」などが多かったのですが、「JST PH 1.25」では小さすぎてHVバッテリーで効率よく電流を流せないということで「JST PH 2.0」が使われるようになりました。
リチウムポリマー電池、通称「リポバッテリー」は1セルあたり通常時3.7V、満充電時4.2Vになります。
対してHVバッテリーは、満充電で4.35Vまで充電でき、より高回転でハイパワーなバッテリーです。
※充電にはHV専用充電器が必要
マイクロドローンでHVは常識ですので、バッテリーはHV、コネクターは「JST PH 2.0」が基本になります。
3インチドローン用、2~3セルはXT30
続いてはタイニーフープより少し大きい3インチドローンや80HDタイプのドローンです。
こちらは主にバッテリーは2~4セルを使用します。
ただ、今は3インチでも6セル対応なんてものもありますので一概にはいえませんが、3インチ以下のドローンで2~4セルだとコネクターは「XT30」がメインになります。
「XT30」はこのような形のコネクターになります。
「JST PH 2.0」に比べると、形も大きくケーブルも太くなり、より多くの電流を効率よく流すことができます。
写真左の小さいドローンは2~3セル対応、右の3インチは3~4セル対応ですが、どちらもコネクターは「XT30」になります。
中には違う種類のコネクターが付いているドローンもありますが、コネクターが同じだと違うドローンでバッテリーを使い回すことができます。
販売しているバッテリーもこのサイズならこのコネクターが付いているものが多いので、自分で交換できる方は「XT30」に交換し、できない方は最初から「XT30」がついているドローンを選択すると良いかと思います。
5チンチは「XT60」がメイン!4~6セルの高電圧に対応
最後は5インチ機です。
こちらは「XT60」が基本となります。
先程の「XT30」をそのまま大きくした感じで、より高電圧、高電流を流すことができます。
5インチ機になると、バッテリーも一気に大きくなり4~6セルが基本となります。
容量も3インチ機の400~800mAhとは違い、1,000〜1,800mAhと大容量になりますよ。
大きくなればなるほど重量も大きくなりますので、飛行の用途によって使わける必要があります。
例えばレースやフリースタイルで機敏な動きを必要とする場合は、軽量でパワフルな6セル1,000mAh、ロングレンジで空撮を長時間するときは、パワー控えめ大容量の4セル1,800mAhといった感じですね。
どのドローンにもいえる注意点なのですが、バッテリーを取り付けた時は必ずバランスコネクターとバッテリーコネクターを写真のようにしっかりまとめて固定して下さい。
どんな方法でも構いませんが、ケーブルがプラプラしていると高速回転しているプロペラと接触して断線する可能性が高いです。
プロペラがケーブルに当たると思ったより簡単に断線しますので、飛行中に突然落下、最悪ショートして出火や爆発する可能性もあります。
ドローンのバッテリーには専用充電器が必要
ドローンに限らず、ラジコンやサバゲーの電動ガンなどのリポバッテリーは専用の充電器が必要になります。
今までコンセントからUSB充電しかしたことがない方は面倒だと思うかも知れませんが、セル数の多いリポバッテリーはそれくらい特殊なバッテリーになります。
さらに専用充電器以外にも、それぞれに合わせた充電コネクターも必要になります。
「XT30」を充電したかったら、「XT30」用の充電コネクター、「XT60」を充電したかったらそれも用意しなければいけません。
充電用コネクターはAmazonなどで簡単に買うことができますし、できる方は自作も可能ですが・・・いや、ホント何かと面倒なんですよ。
保管は専用ケースに入れて、最悪の事態を防ぐ
自宅でバッテリーを保管しておく時は専用の防火ケースに入れて保管します。
これは万が一出火や爆発した時に被害を最小限に抑えるためです。
私は100均のケースにセル数でわけて、それを防火ケースでまとめています。
本当は1個1個、バッテリー同士のショートを防ぐコネクターキャップをして保管するのが正しいのですが、面倒でやっていないんですよね。
外に持っていく時はまた別のケースに入れていますが、とりあえず保管は専用の防火ケースにいれることをおすすめします。
バッテリーに関しては他に書くこともたくさんあるので、充電器の使い方と共にまた別記事にてご紹介致しますね、
まとめ
ドローンが増えればその分バッテリーもまた増えます。
こうしてどんどん増えていってしまうんですよね。
それでもご説明したようにバッテリーのコネクターはJST PH 2.0、XT30、XT60の3種類しか使っていませんのでわかりやすいですよね。
今後、これから増えることも減ることもないと思います。
もともとドローンレースやフリースタイルは海外が中心となっています。
購入するのもほとんどが海外サイトなので、向こうの基準に合わせるしかありません。
完成品ドローン、バッテリー共に、販売サイトでは必ず何のコネクターを使っているか記載されていますので、よくご確認の上ご購入下さいね。
これからドローンを始める方で、どんなコネクターのバッテリーを買っていいかわからないという方は参考にしていただけたらと思います。