タイニーフープ・FPVドローンを始めよう! 必要な機材と資格をわかりやすく解説します!

前回の記事から早くも一ヶ月が経過してしまいました。
メインのchimanta.netのブログの更新があるのでどうしても後回しになってしまい申し訳ございません。

今回はタイニーフープを始めるのに必要な機材と資格についてお話致します。
これから始める方は何から手を付けていいかわからないと思います。
そういう私がそうでした。

ネットで情報を集め、理解するのにすごい時間がかかりましたよ。
必要ないものまで購入してお金も結構かかりました。

ですので、これから始める方は無駄な時間と無駄なお金は使って欲しくないので、あくまで私の浅い経験になりますが情報を共有させていただければと思います。

 

タイニーフープとは

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「タイニーフープってなんだ?」という方のために簡単に説明すると、タイニーフープは室内用レースドローンになります。
特徴としては手の平に乗っかるくらい小さくて、プロペラすべてにガードがついているので、人や物にぶつかっても怪我をしたり傷つけずらい安全なドローンになります。

形は色々ありますが、現在は画像のようなデザインが主流になりますね。

 

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機体にはカメラが搭載されていて、その映像をモニターやゴーグルで見ながら飛ばします。

機体を一切見ないで操縦するので不安に思うかも知れませんが、実は慣れるとこのほうが安全に簡単に飛行できるんですよね。

 

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特にゴーグルを使用するとまるで自分がその機体に乗り込んでいるかのような臨場感があり非常に面白いですよ。

映像を見ながら操縦することを「FPV」といい、慣れると狭い場所でもスイスイ飛ばすことができるので、自分は部屋にいながらドローンを通して冒険しているような体験ができます。

 

 

この動画を見るとタイニーフープの面白さが少しは伝わるかと思います。
実際にやってみるともっと何倍も面白いですよ。

その面白すぎる「FPV」を始めるには、機材、さらには資格が必要になりますので一通りご紹介致します。

 

タイニーフープに必要なもの

タイニーフープ・・・というか本格的なレースドローンやフリースタイルドローンなどすべてに当てはまるのですが、ドローンを始めるにあたって機材と資格が必要になります。

 

機体(ドローン)

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まずは当然機体(ドローン)が必要になります。
ドローンはレース用やフリースタイル用、サイズの大きいものからタイニーフープのように小さなものまで様々です。

大きいドローンはそれに合わせてプロペラも大きくパワーもあるのでいきなり始めるのはおすすめしません。

ほぼ100%他人に怪我をさせるか、自分が怪我をするか、何かを破壊します。
運良く怪我がなくても墜落で機体が壊れたり山や川に落ちてロストする可能性が非常に高いです。

 

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ですので、まず操縦やセッティング、組み立てに慣れるためにも最初はタイニーフープから始めるのがおすすめです。

 

プロポ(送信機)

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次に必要になるのが「プロポ(送信機)」です。
これはドローンを操縦するために当然必要になるのですが、どれでもいいというわけではありません。

日本で送信機を使う場合は「技術基準適合証明」を受けたものでないと電波法違反になります。

 

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このマーク見たことありますよね。
いやゆる「技適マーク」というやつですね。

このマークがないものは使うことができませんので、必ず確認してから購入して下さい。

中には「技術基準適合済み」と書かれて販売していても、実際には認可されていないものもあるので注意が必要です。

 

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確実なのは日本メーカーで販売されている「フタバ」のプロポですね。
価格は少々高いですが、当然技適も取得していますし高い信頼性があります。

私もプロポ3台目にしてフタバを購入しましたが、どうせなら最初からこれを買っておけばよかったと後悔しました。

プロポに関しては受信機との兼ね合いもあるので「これがいい!」というわけにいかず、ちょっとややこしいです。
今詳しくご紹介するととても長くなるので、私が購入したプロポと合わせて別記事でご紹介致します。

 

FPVゴーグル

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FPVゴーグルは、ドローンの映像を見ながら操縦するのに必須になります。
モニターでもよいのですが、没入感が圧倒的に違いますので、どうせやるならゴーグルがおすすめですよ。

ゴーグルの種類は色々あるのですが、定番は「FATSHARK」というメーカーです。
海外のトップレーサーも使っているので間違いないゴーグルなのですが、性能のよいものは結構高価です。

 

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いきなり高価な物を買う必要はないので、まずは同じメーカーの「FAT SHARK Recon FPV Goggles」がよいと思います。

これは1万円ちょっとで買えるので、私も初めてのFPVゴーグルとして購入しました。
安い割に画質もよく、マイクロUSBで充電できるので入門用としてはピッタリだと思います。

その後にもっと性能の良いゴーグルを買いましたが、手軽なので簡単に飛ばしたい時はいまだに使用しています。

 

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ちなみに最終的に私がメインで使っているのは「Eachine EV200D」です。
3万円代でHD並の高画質、ゴーグルの映像が録画できる「HDR」も内蔵していますし、HDMI入力も付いています。

私はDJIの「クリスタルスカイ」を持っているので、DJIドローンでFPVをすることもできますので重宝しています。

さらにダイバーシティの受信モジュールが両側に付けれるので合計4本のアンテナを付けることができます。
電波も非常に安定していてかなりお気に入りのゴーグルですよ。

とりあえず絶対に必要なメインのものは以上になります。
もちろん他にもバッテリーや充電器、はんだごてなど必要なものは出てきますが、それは別途ご紹介致しますね。

そして、必要な機材以外にとても大事なことが無線免許と開局申請です。

 

アマチュア無線4級以上と開局申請が必要!

FPVドローンの敷居を一気に高くしているのがこの「無線免許」と「開局申請」です。

FPVドローンは、機体に付いているカメラの映像をゴーグルで受信するのですが、その際に5.8GHz帯の電波を使用します。
この「5.8GHz帯」の電波を使用するのに、「無線免許」と「開局申請」が必要になります。

 

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DJIの機体のように、映像受信に免許がいらない2.4GHz帯を使用しているドローンもありますが、高速で飛行するドローンでは2.4GHz帯だと実際の動きに対して映像は若干遅れが生じます。

障害物がない大空を空撮するなら問題ないですが、FPVは狭い空間をギリギリで飛行することが多いです。
そんな状態で映像に遅延があるとすぐに激突してしまいますし、人を傷つける可能性もありかなり危険です。

それに対して5.8GHz帯の電波は遅延がありません。
アナログでリアルタイムな映像が送られてくるので、映像を見ながら飛行することが可能になります。

しかし、面倒なことに日本ではこの周波数帯を使用する場合、免許と開局申請が必要になるんですよ。

 

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趣味で飛ばす場合は「アマチュア無線4級」以上が必要になります。

免許を取るには「一般試験」「講習」の2種類があります。
「一般試験」は自分で勉強をして試験を受けに行く方法ですね。
それほど難しいわけではないですが、国家試験なのでそれなりに勉強は必要になると思います。

「講習」はアマチュア無線協会が主催しているもので、2日間の講習を受けて最後に簡単な試験で誰でも合格できます。

費用は2万3千円くらいかかりますが、勉強する時間がない人は2日間の講習だけなので手っ取り早いと言えますね。

ちなみに、もし「仕事でもFPVドローンを使いたい」という私のような方は「第3級陸上特殊無線」以上の資格が必要になります。
アマチュア無線4級に比べるとかなり難しくなりますのでさらに敷居は高くなりますが、「仕事にしたい」という方は挑戦してみてはいかがでしょうか。

そして免許を取得したら、次に「開局申請」が必要になります。
使用するVTX(映像送信機)が違法電波を発するものではない旨を証明し、認可されればようやく「コールサイン」がもらえ自由に飛ばすことができます。

ちなみにゴーグルなど、「電波を受信するだけのもの」は免許や申請は必要ありません。
あくまで免許や申請は「電波を発射・送信するもの」に限られます。

 

まとめ

駆け足ではありましたが、これがタイニーフープも含めた「FPVドローン」になります。

他にも必要なものはありますが、それは今後必要の応じてご紹介していきたいと思います。

最後にもう一度まとめてみますね。

【FPVドローンに必要なもの】

・機体(ドローン)
・プロポ(送信機)
・FPVゴーグルもしくはモニター

・アマチュア無線4級以上
・無線局の開局申請

無線免許がない方はとりあえずカメラが付いていないドローンを購入して練習すると良いと思います。

免許を取って開局申請するのに早くても2ヶ月はかかるので、その間に自由自在に飛ばせるように練習して下さい。
開局申請ができたらカメラを付けて、思う存分FPVも世界を楽しみましょう。