最近は5インチ機の魅力にハマり日々練習をしている私です。
川や滝で飛ばして迫力ある映像を撮影したいのですが、まだまだ未熟なので河川敷で練習しています。
しかし河川敷とはいっても草が生い茂った場所に墜落すると、探し出せないことが結構あります。
先日も練習中に、草むらに着陸させたら見失ってしまいましたよ。
墜落ではなく着陸したとしても、FPVは機体のカメラを通した映像だけなので、場所が把握しずらいんですよね。
ということで今回は私が実践している、「墜落したドローンを探す方法」をご紹介致します。
※この記事は5.8Gを使用する「FPVドローン」が対象になります。
目次
墜落したドローンはちょっとした草むらでも探すことが困難
FPVドローンを飛ばしていると色々な場所に墜落させてしまいます。
練習なら芝生が一番故障も少なく発見もしやすいのですが、そう思い通りの練習場なんてないんですよね。
私は大体、郊外の人がいない河川敷で練習しているのですが、もちろん完璧に整備されているわけではないので、あちこち草ぼうぼうですし、場所によっては背丈くらいあります。
ドローンは小さいので、ちょっとした草むらに落ちると完全に見えなくなるんですよね。
何も手がかりがないと、数メートル先にあっても探すことでできない可能性もあるので、私が実践している「ドローンを確実に発見する4つの方法」をご紹介致します。
音で探す
機体からブザーを鳴らす
まずは音で探します。
機体にブザーを付けている方はスイッチに割り振りドローンからブザーを鳴らすことができます。
ブザーが付いていなくても、ブラシレスモーターでしたら「BLHeli – Configurator」でブザーが鳴るように設定できます。
→「BLHeli – Configurator」
設定は簡単で、「BLHeli – Configurator」を起動し、機体を接続して「connect」します。
この時、機体にバッテリーを接続しておいて下さいね。
connectできたら、右下の「ReadSetup」を選択すると設定画面になります。
設定するのは「Beacon strength」と「Beacon Delay」だけです。
「Beacon strength」はブザーの音量なので、これは「最大」にして下さい。
「Beacon Delay」は操作をしない状態からブザーが鳴り出すまでの時間です。
こちらはご自分の使用環境にもよりますが、探しに行った時に鳴っていないと困るので、「1minutes(1分)」でよいと思います。
設定が終わったら、「Write setup」をクリックし、保存して終了です。
簡単な設定ですが、これで機体が発見できる場合は結構あります。
しかし、ブザーは家ではあんなにうるさいのに、草むらに入るとかなり近くまで行かないと聞こえません。
そこでもう一つの音でも探せるようにします。
プロペラを回転させて探す
もう一つ音で探す技として「プロペラを回転させる」という方法があります。
スロットルを少しだけ上げると、葉にプロペラがぶつかって意外とブザーより聞こえます。
発見する確率が上がりますが、プロペラを痛めるのでそれは覚悟しておいて下さい。
墜落した場合、もちろん水平なことは少ないので、傾いていてもアームできるようにBetaflightで「アーミング角度を180度」に設定しておくとよいかと思います。
「QUAD FINDER(クアッドファインダー)」で探す
音で探す方法は結構近づかないと聞こえませんし、プロペラを回す場合アームできないこともあります。
そういった場合、私はゴーグル受信機の超優秀な機能「QUAD FINDER」を使っています。
私はFPVゴーグルは「Eachine EV200D」を使用しています。
このゴーグルは左右にダイバーシティ受信機がセットできるタイプで、私は受信機2個付きのセットで購入しました。
セットで買った受信機でも電波がよく十分に使えたのですが、「QUAD FINDER」を使いたかったので、FATSHARK用の「TRUE-D」の受信機を別途購入しました。
「Eachine EV200D」は、ありがたいことにFATSHARKの受信機も使えるように設計されているんですよ。
「QUAD FINDER」という機能は、機体のVTXから出ている電波を数字と音でわかりやすく教えてくれます。
機体に近づいて電波が強くなると100%に近くなり、離れると数字が下がります。
「もう近いぞ!」という状態ではアラームが「ピッピッピ」となり続け機体との再会を盛り上げてくれます。
この機能を使う時の注意点として、接続するアンテナは「指向性のあるアンテナ」だけ付けて下さい。
キノコ型の全方位アンテナだとVTXの電波をピンポイントで拾えず位置がわかりずらくなります。
ちなみに機体を探す時、私はこのように持ちますので、L字のアダプターでアンテナが地面を指すようにして、より探しやすくしています。
この「QUAD FINDER」という機能、これが半端なく優秀で、ほとんどの場合はこれで機体を見つけることができます。
家で子供にマイクロドローンを隠してもらって、この「QUAD FINDER」で探すと100発100中で発見できましたよ。
→FuriousFPV ダイバーシティ・レシーバー Furious True-D V3.5 Diversity Receiver System Firmware 3.8 – Clarity Redefined FPV-RX-TRUD3.8
ただ、この機能はゴーグルの電源を入れっぱなしにするので、結構バッテリーを食いますので、
予備バッテリーは必須になるかと思います。
→「Eachine EV200D」の予備バッテリー
それと、VTXの電波が必要なので、機体とバッテリーが接続されている必要があります。
墜落の衝撃でバッテリーが外れたり、バッテリー残量がなくなった場合は別の方法で探します。
ゴーグルのDVRを見直して探す
ある程度上位機種のゴーグルになると、写っている映像を録画できる「DVR」という機能が内蔵されています。
私が持っている「Eachine EV200D」も、もちろんDVRが内蔵されています。
このゴーグル、改めてみると値段の割に機能がとても優秀なんですよね。
→「Eachine EV200D」
この画像は実際に墜落する直前の映像をスクショしたものです。
DVRで墜落時の映像が残っていると、こうしてどのあたりに墜落したのか確認することができます。
この時は道路の色が変わっているあたりの左側に落ちたのが確認できました。
背丈以上の植物が生えている場所なので、闇雲に探していたらまず見つからなかったと思います。
ゴーグルを買う時は、「DVR機能なんていらないかな」と思っていましたが、これで墜落したドローンを救出したのは1回や2回ではないので、必須の機能だと思います。
その他、あとで自分の飛行を見返すと色々発見もあるので、野外で飛ばす予定の方は、DVR内臓のゴーグルを購入することをおすすめします。
GPS座標と今までの方法を駆使して探す
最後の方法は、GPS座標で墜落場所を探します。
GPSモジュールを付けていないと成立しないのですが、GPSモジュールは1,500~2,000円で購入できますし、取り付けも非常に簡単なので、付けておいて損はないかと思います。
→GPSモジュール Beitian BN-880
開いているポートに、VCC(5V)、GROUND(マイナス)、TX(送信)、RX(受信)の4つを接続し、Betaflightで簡単な設定をするだけです。
詳しい取り付け方法は別記事でご紹介しますが、特に難しいことはないので挑戦みてはいかがでしょうか。
OSDで設定すると「GPS座標」を表示することができます。
飛行中に色々表示させると邪魔なことは邪魔ですが、墜落した時には非常に役立ちます。
ここでもゴーグルの映像を録画する「DVR」が活躍しますので、やはりDVR機能が内蔵されているゴーグルが必須になりますね。
グーグルマップの検索で、墜落した場所のGSP座標を打ち込むとその場所が表示されます。
どこに落ちたのかまったく見当がつかない時はこの機能は非常に役立ちます。
→141.1234567
↑43.1234567
をグーグルで地図表示する場合、検索に・・・
43.1234567,141.1234567
このように入力します
座標には緯度(↑)と経度(→)がありますので、緯度(↑)を先に入力し、「,(カンマ)」で区切って経度(→)を入力して下さいね。
ただ、GPS座標は若干誤差があります。
GPSを20個補足しても、数メートルずれている場合があるので、大体の位置がわかったら、今までご紹介した方法をすべて駆使して探して下さいね。
人が立ち入れない場所や水没以外でしたら、ご紹介した方法を使ってみつからないことはないかと思いますよ。
DVRの映像を見るのには変換ソフトが必要
補足として、DVRの映像は「AVI」という拡張子で録画されます。
これはゴーグルの種類によって違うと思いますが、私が使っている「Eachine EV200D」は「AVI」でした。
Macの場合、再生に「QuickTime Player」を使うのですが、「QuickTime Player」はAVIの再生に対応していません。
ですので「MOV」か「MP4」に変換する必要があります。
無料の変換ソフトはたくさんリリースされていますので、今から好きなソフトをインストールしておいて下さい。
AVIを変換するだけなので多彩な機能は必要ありませんが、必須条件として、「変換時間に制限がない」「劣化しない」「オフラインで変換できる」、この3つに対応したものを選ぶと良いかと思います。
特に無料版は、1分しか変換できなかったり、全体の1/3までと制限されている場合があります。
そうなると、もし墜落したのが録画した最後のほうだったら見れない可能性があります。
変換ソフトは「オンラインのみでしか使用できない」というソフトもあります。
山奥など圏外の場合は使えないので、よく確認して、必ずオフラインで使用できるソフトを選択して下さいね。
Windowsの場合は非常にたくさんの無料変換ソフトがありますが、Macはあまりありません。
私もApple Storeで探したのですが、使い物にならなかったので、下記の記事を参考に、「Any Video Converter フリー」をインストールしました。
→「無劣化」Mac用の動画変換ソフトTOP4
まとめ
今回ご紹介した方法は私が実際にドローンを探す時に実践している内容になります。
もしかしたらもっと便利な方法があるかも知れませんが、今のところはこれで確実にロストを防いでいます。
墜落させないに越したことはないのですが、ドローンを飛ばしていると色々なことが起こります。
VTXが繋がっていて、DVRもしっかり録画されていることばかりではありませんので、自分がどこを飛ばしているか常に把握しておくことが一番大事かも知れませんね。
ドローンを探すのに困った方、ロストしてしまった方は是非参考にしていただけたらと思います。