ドローンのプロポ(送信機)は何を選べばいい?実体験から買っちゃダメなプロポ、おすすめのプロポを用途別にご紹介!

今回はドローンを飛ばすために使う送信機(以下プロポ)のお話です。
プロポはどれでもいいというわけではなく、受信機と送信機の形式を同じにする必要があります。

他にも、日本で飛ばすためには「技適」を取得しているものでなければ、「電波法違反」となってしまいますので注意が必要です。

飛ばす機体によって選択するプロポも変わってきますので、これからプロポを買われる方は参考にしていただけたらと思います。

 

プロポと受信機は同じ形式にする必要がある

スクリーンショット 2019 05 31 12 31 48※画像参照:https://drone.beinto.xyz/drone-a-to-z/

まずはドローンが自由自在に動く仕組みをざっくりとご説明します。

ドローンは、プロポ(送信機)から発信された電波を機体の受信機で受け、その情報をFC(フライトコントローラー)に送ります。
FCは各モーターを制御している「ESC」に情報を送り、モーター(プロペラ)が回る仕組みになっています。

プロポ → 受信機 → FC → ESC → モーター(プロペラ)

簡単に書くとこのような感じですね。

今回の記事で関係してくるのは、最初の「プロポ → 受信機」の部分です。

プロポから発信される通信プロトコルは、国やメーカーによって違い、「S-FHSS、FASST、FLYSKY、FRISKY、DSMX/DSM2」など、たくさんの種類があります。

このたくさんある通信プロトコルのどれでもいいというわけではなく、送信機(プロポ)と受信機は対(つい)になっていなければいけません。

プロポがDSMXの通信プロトコルを使っていれば、受信機もDSMXに、S-FHSSのプロポなら受信機もS-FHSSに、といった具合です。

 

技適マークのないプロポは電波法違反

スクリーンショット 2019 05 30 15 59 36

プロポを購入するにあたり、ネットで調べるとたくさんのプロポが出てきます。
見れば見るほど、どれを買えばいいかわからなくなりますが、実際のところ日本で使えるプロポはそう多くはありません。

というのも日本でプロポを使用する場合、「技術基準適合証明」を受けたものでなければ使うことができません。

 

スクリーンショット 2019 05 30 15 41 20

いわゆる「技適マーク」と言われているもので、これを取得していないプロポを使用すると電波法違反で、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象となります。
また、公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金の対象
と、かなり厳しい罰則が与えられます。

一般的にプロポの電波は微弱ですので、「技適マークがないプロポを使って遊んでいたら逮捕された」というよりは、事故を起こした場合に発覚することが多いようです。

相手に怪我をさせてしまった場合は電波法違反のプロポだと保険がおりなかったりしますので、必ず「技術基準適合証明」を受けたプロポを使用するようにして下さいね。

 

日本で使えるプロポは「FUTABA(双葉電子工業)」か「JR(日本遠隔制御株式会社)」、その他はわずかしかない

P1110710

「技適マーク」を取得しているプロポは、FUTABAかJR、その他、海外製は数えるくらいしかありません。

ちなみに上の画像のプロポは3つとも技適マークを取得しているのですが、どんな場所でどんなドローンを飛ばすかによって最適なプロポが変わってきます。

 

3インチ機や5インチ機を飛ばすなら「FUTABA(フタバ)」の送信機がおすすめ!

スクリーンショット 2019 05 31 12 19 44

どんなドローンを飛ばすかで最適なプロポは違うのですが、野外で3インチ機や5インチ機を飛ばすなら、おすすめは「FUTABA」製のプロポです。

理由は、初心者向けの低価格プロポから、上級者向けの高額プロポまでラインナップが揃っていて、日本を代表する電子工業なので信頼性が高いです。
当然ですが、技適は取得していますよ。

フタバの通信プロトコルは「S-FHSS」や「FASST」なのですが、この受信機は結構サイズが大きく場所をとるものが多いです。
しかし、3インチ機や5インチ機なら設置も容易なので、信頼性の高い受信機を乗せることができます。

液晶も日本語で表示できるので設定がわかりやすいのポイントですね。

それと、日本ではフタバのプロポが定番なので、使っている方が多くネットで情報が多く載っています。
実はこれが結構大切で、ドローンを設定する時なんかはわからないことがたくさん出てきます。

そういった時にすぐに調べることができるのは、初心者には非常に心強いと思いますよ。

 

Collage Fotor1左:10J 右:14SG

特にフタバの「10J」や「14SG」は使っている方がとても多く、ネットでの情報も豊富にあります。

10Jは3万円前後で買えますし、ワンランク上の14SGは4万8000円前後で購入することができますよ。

10Jと14SGの違いは、見た目はもちろんですが、チャンネル数が違います。
10Jは10チャンネル、14SGは14チャンネル使うことでできるのですが、実際にはFPVドローンなら10チャンネル使えれば問題ありません。

その他液晶の操作性やスティックの操作感など違いはありますが、ドローンを飛ばす分には10Jで十分だと思いますよ。

 

P1110712

私もフタバのプロポを買う際は非常に悩みましたが、5万近く出して14SGを買うなら、あと2万円足して16SZを買ったほうがよいと考え16SZを購入しました。

 

P1110713

16SZは、モニターがカラーでさらにタッチパネルになっていますので操作性が抜群によいです。
ドローンを購入・自作したら必ずエンドポイントやサブトリム、各スイッチの割当を設定するのですが、その作業がとてもはかどりますよ。

予算がある方は16SZも候補にいれてみて下さい。

-楽天で見る-
・FUTABA 10J→フタバ双葉/ T10J プロポ(送信機)ヘリ用 +受信機 セット【送料無料】

FUTABA 14SG→【基本送料無料】フタバ(Futaba)/14SGH-TR/14SG 14ch 2.4GHzスティックプロポ ヘリ用(R7008SB/TRセット)【smtb-k】【w3】

FUTABA 16SZ→【基本送料無料】フタバ(Futaba)/F-030147/16SZH (R7008SB/TRセット)ヘリ用

-Amazonで見る-
FUTABA 10J→10J 10ch-2.4GHz T-FHSS AIRモデル ヘリ用T / Rセット 【フタバ:026355 プロポ】

FUTABA 14SG→双葉電子工業 14SG (H-R7008SB-F24J1HX (14chヘリ用 T/Rセット) 00008408-1

FUTABA 16SZ→双葉電子工業 16SZ (H-R3001SB/2) (レーシングドローン) 00008534-3

※プロポにはヘリ用、マルチ用、飛行機用の3つがありますが、FPVドローンをやるなら「ヘリ用」が一般的です。

ヘリ用:スロットルレバーにバネがなく、手を離した位置でレバーがとまる
マルチ用:フルスプリングで手を離すとレバーが真ん中に戻る
飛行機用:スロットルレバーがラチェットになっている

 

タイニーフープだけやるなら「Jumper T8SG V3 PLUS」がおすすめ!

スクリーンショット 2019 05 31 16 33 39

野外で飛ばす少し大きめのドローンはフタバを推しますが、タイニーフープやマイクロドローンを飛ばすなら「Jumper T8SG V3 PLUS」がおすすめです。

このプロポの最大の特徴は、あらゆる受信機と接続できる「マルチプロトコル機能」になります。

あらかじめ数十種類の通信プロトコルがインストールされていますので、受信機がフタバで使用されている「S-FHSS」だろうが「DSMX」だろうが「FRISKY」だろうが、ほとんどの受信機と接続することができるという夢のようなプロポです。

 

スクリーンショット 2019 05 31 16 43 16

最近は日本でも利用者が増え、技適取得済みのプロポが販売されているので安心して使用することができます。
しかも価格が12,000円前後とコスパも抜群ですよ。

私もタイニーフープ用に、この1つ前のモデルのプロポを持っていますが、コンパクトながら操作性もまったく問題ないです。

なぜこのプロポがタイニーフープなどにおすすめなのかというと、受信機を別に付ける必要がないからです。

 

PC070330

タイニーフープは少しでも軽いほうが有利になりますので、あらかじめFCに通信プロトコルを組んでいるものがほとんどです。
さらにバインドボタンも組み込んでいるので、FC1つで完結しています。

 

PC070321

FPVドローンやタイニーフープは、主に欧米や中国で開発されていますので、当然、需要のある通信プロトコルを使用しています。
ですので、日本で使われている「S-FHSS」が内蔵されているFCはなく、ほとんどが「DSMX」や「FLYSKY」「FRISKY」になります。

フタバのプロポを使いたい場合は、「S-FHSS」の受信機をつければ使用することができますが、重たくなるし付ける場所もないし、さらには余計なお金がかかるので良策とはいえませんね。

 

P5221938

私も7機のタイニーフープがありますが、FUTABAで操作できるのは1機だけで、あとの6機は「Jumper」でバインド(接続)しています。

デメリットとしては、値段が安い分フタバのプロポと比べるとかなり安っぽいですし、所有欲はあまり満たされません。
家で使う分にはよいですが、大会などでは周りがフタバだらけなのでちょっと恥ずかしいかも知れませんね。

Amazonで見る
Jumper T8SG V3 PLUS

 

プロポは必ずモニター付きを買うべし!「SPEKTRUM DXe」はおすすめしません!

P1110714

私が初めて買ったプロポは「SPEKTRUM DXe」でした。

当時、「DSMX」に対応している技適がとれたプロポはこれくらいしかなく、価格も8,000円前後と激安でした。
ネットで調べた時も「初心者におすすめ」という記事があったので購入した方も多いようですが、私はこれはおすすめしません。

やはりプロポにモニターがないと設定がしずらいんですよ。
この「DXe」はモニターがないのでプロポとスマホを専用ケーブルで繋いで、スマホのアプリで設定します。
※接続ケーブルは別売り

しかし、いちいち設定のたびにアプリを開いてケーブルを接続するのは非常に面倒ですし、接続が安定していないので頻繁に落ちるんですよね。
しかも設定画面がとてもわかりずらいです。

もう、このプロポを使っている時はストレス溜まりまくりでしたね。

 

P1110710

嫌気が差して、その後「Jumper」、それから「フタバ」を購入したのですが、一度モニター付きのプロポを使うと二度と「DXe」は使う気にはなれませんでした。

「初心者なら、モニターがなくても安いからいいだろう」ではなく、初心者だからこそ、手間やドラブルなく簡単に設定できる必要があります。

プロポは一度買えばずっと使えますので、値段で妥協せず納得できるものを最初から購入することをおすすめしますよ。

 

まとめ

今回はFPVドローンのプロポについて、私なりに経験したことをご紹介致しました。

まとめますと、レースやフリースタイルでドローンを飛ばすなら、やはりフタバがおすすめになります。
「FUTABA 10J」でも十分のドローンを飛ばすことはできますが、今は最低限の設定しかしないとしても、今後FPVドローンを続けていくと高度な設定をしたくなります。

その時に「10J」では対応できない場合がありますので、できれば「FUTABA 14SG」以上を最初から買っておくと無駄な出費がかからないかも知れませんね。

ネットの記事を見ると、「10Jから14SGに買い替えた」という方は結構いるみたいですよ。

タイニーフープだけやられる場合はマルチプロトコルの「Jumper T8SG V3 PLUS」がおすすめです。
新商品の完成品マイクロドローンを買う場合でも「受信機が合わない」ということがないので、どんなドローンでも試すことができます。
技適も取得していますしね。

私が実際に数台のプロポを買って感じたことはこのようになります。
これから購入される方は悩んでいらっしゃると思いますので(その時が一番楽しい)、少しでも参考になれば嬉しいです。

Shareこの記事をシェアしよう!

Commentsこの記事についたコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です